近年、テレビ会議システムを活用した遠隔地との会議や遠隔教育がさまざまな分野で行われています。インターネット回線の高速化に伴い、テレビ会議においてもハイビジョン化が進み、高解像度の映像やコンテンツの共有が可能となり、効率的なビジュアルコミュニケーションが実現できるようになりました。また、世界のグローバル化に伴い、国内のみならず海外の関連企業・組織等との連携が重要になってきていることから、海外とのテレビ会議の需要が高まってきております。
一方で、最近の著しい高度情報化社会に対応するため、企業・組織内においてさまざまな情報セキュリティ対策が取られていることから、外部とのアクセスが容易ではなくなってきております。このような状況から、テレビ会議で外部企業・組織等と接続できない事象が発生した場合、原因の特定や異なるメーカーのシステム間で発生する可能性がある相性問題など、テレビ会議システムの運用が非常に難しくなってきております。
テレビ会議利用時における諸問題を改善し、迅速で効果的な運用を実現させるため、システム導入時の技術的サポートから、テレビ会議の予約管理、接続のオペレーション、障害対応までトータル的な運用支援を行うことが可能です。
独立行政法人国際協力機構(JICA)の委託を受けて、JICA が運用する TV会議システムの機能を最大限に活用し、より効果的かつ効率的な技術協力、有償資金協力、無償資金協力等の ICA 事業を実現すること、及び事業の機会拡大に資することを目的として、TV会議システムの運用業務を実施しています。
運用業務に必要な業務従事者を JICA 内に配置し、JICA 本部 TV会議室、国内拠点、在外拠点等を結んでの TV会議実施業務やそれに付随する共通業務を行っています。