2015年2月、AVCCと千代田区は、「大規模災害時における帰宅困難者等受入に関する協定」を締結しました。
東日本大震災発災時に、霞が関ナレッジスクエアが独自に帰宅困難者受入を行った経験を活かし、定期的に千代田区との防災無線訓練や自主訓練の実施、マニュアルの整備、備品の充実等を行っています。
災害時に千代田区からの要請により、以下の対応を行います。
なお、帰宅困難者等受入にあたっては、現状以下の環境を整えています。
2011年3月11日14時46分、東日本大震災が発災しました。多くの組織では、従業員へ帰宅が促されましたが、首都圏の交通機関は全線で運行が停止、このため多数の帰宅困難者が発生しました。しかし、駅では混乱を避けるため、また多くの建物(施設)でもセキュリティ上の問題からシャッターが下ろされ、帰宅困難者は路上をさまようこととなりました。
こういった状況の中で、AVCCでは運営する霞が関ナレッジスクエア「エキスパート倶楽部」を帰宅困難者受入施設(エイドステーション)として開放し、スープやパンの無料提供、ニュースの常時放映、情報検索用のパソコン貸出などを行いました。夜になっても交通機関は動かず、受入者が増えたため、霞が関ナレッジスクエア「スタジオ」も開放し、翌朝までの受入者は延べ300人となりました。
この時の教訓を活かし、AVCCでは速やかに帰宅困難者受入マニュアルを作成、3日分の飲食料・毛布・携帯トイレなどの備蓄品の確保、WiFi環境の整備、災害時特設公衆電話設置の交渉などを行ってまいりました。この活動の結果、2015年2月に千代田区と帰宅困難者受入協定を締結する運びとなりました。
帰宅困難者支援告知
(エキスパート倶楽部)
ニュースに見入る人々
(エキスパート倶楽部)
事務フロアの固定電話を利用する人
(エキスパート倶楽部)
無線LAN解放告知
(エキスパート倶楽部)
帰宅困難者支援告知
(スタジオ)
帰宅困難者支援告知
(スタジオ)
プロジェクターでのニュース放映
(スタジオ)
飲み物・食べ物サービス
(エキスパート倶楽部)